1.はじめに
前回に引き続き今回もアイロンビーズ初心者の方に少しでもアイロンビーズ制作の楽しさを知っていただくためにテーマに沿った作品を一緒に作っていこうと思います。
前回の記事はコーヒーカップでしたが前回の方が簡単なので気になる方はそちらも合わせて制作してみて下さい。
皆さんに色んな作品を作っていただきたいためこのテーマはシリーズ化していきますのでよろしくお願いします。
それでは始めましょう。
2.犬を作ろう

今回は犬をテーマにしたアイロンビーズ作品を作ります。
前回の記事に比べて作品の大きさもビーズの量も少し増えたため少し難易度が上がっています。
ですが写真を見ながら同じようにビーズを並べ、色や配列数を間違わなければ誰でも完成できるので安心して下さい。
3.作り方
①必要物品を準備する
1.カワダ社のアイロンビーズ8色
(黒、白、赤、やまぶきいろ、さんごいろ、よもぎいろ、みずいろ、おうどいろ)
今回淡色系が多く色をそろえるのが大変かと思います。
練習用なので色がない場合は同じような色を準備して下さい。
※記事内ではやまぶき色の代わりにクリーム色を使用してます。
写真は使用ビーズのサンプルです。

2.アイロンビーズ専用プレート(四角型1枚)

3.ピンセット
4.アイロンビーズペーパー又はクッキングシート

5.アイロン、アイロン台
6.辞書又は本(アイロンがけの後の作品を押さえるために使用します)
ビーズは他のメーカーの物でも構いませんが色合いが若干異なるため完成時の見栄えが変わる可能性があります。
アイロンビーズは写真のように使う分だけ小さな容器に入れておくと作業がしやすいです。

②完成品の写真を見ながら端からビーズを並べていきます。
色んな作り方がありますが私は完成時の見栄えを重視するため作品を裏返した状態で制作します。
そうすると下の写真のようになります。

今回はこちらの作品を見ながら制作していきましょう。
ビーズは中心部分を中央辺りに並べるとスペースが間に合います。

また、プレートに並べるビーズの数が写真のビーズの数と違うと形がまったく違うものになるため写真を確認しながらビーズを並べていきましょう。

犬の顔は左右対称ですが顔から下が左右対称ではありません。
最初に顔を作り、次に体を作るとスムーズにいくと思います。

特に目や口元は細かく色が変わるため色の配置が間違いやすいです。
ゆっくりでいいのでひとつひとつ写真を確認しながらビーズを並べましょう。

顔から下は配色が少ないためビーズの場所、配列数さえ間違わなければできます。



しっぽの部分も配列数を間違えずに気をつけて下さい。


③ビーズを並べ終えたら次はアイロンがけです。
アイロンの温度を中温にします。
キッチンシート又はアイロンビーズペーパーを用意してアイロンがけができる準備をしましょう。
アイロンがけをする直前になったら下の図のように作品の上にペーパーをおおいます。

最初は3~5秒間隔でペーパーの上からそのままアイロンを当てます。
作品は違いますが下の画像のようにシートに輪っかのシミが見える位になるまでアイロンがけを続けましょう。

最初にアイロンがけをする面は裏側なので多少ビーズが溶けても見栄えに影響しません。
ですがアイロンの当てすぎはビーズが変形する原因になるため気をつけましょう。
しっかりビーズを溶かす感じに仕上げましょう。
ビーズの溶かしすぎは最終的に作品のゆがみになるため溶かし過ぎないように注意して下さい。
④キッチンシート又はアイロンビーズシートをはがし取ります。
注意したいのが勢いよくはがし取るとシートが破れる恐れがあるためゆっくりはがすようにして下さい。

アイロンがけが終わったら火傷に気をつけてピンセットで押さえながらキッチンシートをはがし取ります。
アイロンがけしたばかりの作品は100度以上の高温です。
できるだけ接触部分を減らしながらシートをはがし取りましょう。
その後アイロンがけをしていない面(表面)も同じようにシートを当ててアイロンがけを行いますが、裏面をしっかり溶かしているため軽くビーズが取れない程度を目安にアイロンがけをしましょう。

表面をしっかり溶かしてしまうとビーズの溶け具合の誤差が所々まばらに出現してしまうので見栄えが綺麗になりません。
アイロンがけは裏面はしっかり当てて表面は取れない程度に軽く当てると覚えておきましょう。
⑤熱が冷めないうちに作品上に辞書などを置きます。

これはアイロンがけにより作品の歪んだ部分をまっすぐにするために行います。
作品は接着済みなため直に置いても問題ありません。
辞書などの重みのある物がない場合は厚めの本、小ぶりな作品であれば教科書でも構いません。
アイロンがけの後に辞書等を上に乗せるのと乗せないのでは出来栄えが違ってきます。
何もしないと作品が煎餅のように歪んでしまうのです。
一手間かかるかもしれませんが満足した作品を手に入れるために最後に取り入れましょう。
作品の上に辞書等を乗せる時間は大体15分前後でいいと思います。
あまり早いとまだ作品に熱が残っているため15分くらいが熱も冷めて扱いやすいでしょう。
⑥完成
最後に辞書等を取り外せば作品が完成します。
写真は完成した作品の表面です。

こちらは裏面になります。

注意して欲しいのが完成後に間違い等で色を変えたい場合や漏れがありビーズを補充したい場合はビーズが接着してる状態なため取り外しができません。
はさみで部分的に切り取れば再度接着もできますが見栄えが変わってしまうため再度作品を作り直すか日頃からアイロンがけの前に間違いや漏れがないかを確認するようにしましょう。
作品を手に取ったばかりの際はまだ温かさが残っていますが2~3時間も経つと作品が冷めて頑丈な状態になります。
完成後にもしビーズの連結部分が外れそうな場合は再度シートを上に乗せて軽くアイロンを当てましょう。
また、作品完成後も長く愛用したい場合は定期的なメンテナンス(拭き掃除や必要に応じて軽いアイロンがけ)を行うと長期的に愛用できるでしょう。
4.さいごに
今回二作目となるテーマでしたが前回のコーヒーカップよりも使用する色が多く、特に目元や口周りは色の配置が複雑で難しかったと思います。
そのためやりがいのある制作だったのではないかと思います。
一見難しそうに見えますが見本写真をしっかり確認しながら色の配置や配列数を間違わなければ誰でもできる作品です。
今回の制作過程を通してアイロンビーズ制作への自信が付いてきたのではないでしょうか?
上手にできなかった方は何回か同じ作品を制作してみて下さい。
諦めなければ必ず上達します。
他にもアイロンビーズの制作記事を掲載しているため参考にぜひご覧下さい。
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